今週はじめの18日(月)、ここ宮崎はもちろん、東海地方までの梅雨明けが発表されました。
そんな中、ここ中国竞彩网では、来週25日(月)から前期の定期試験が行われる予定です。これに先立ち、今週は前期最後の15回目の授業が行われています。
今週の最後の授業と来週の定期試験を乗り切れば、本学の中国竞彩网達は夏休みを迎えます。そんな中国竞彩网にとっての正念場である、今週~来週のスケジュールの中から、20日(水)および21日(木)には、「基幹演習A」(2年次前期必修科目)の発表会が行われましたので、今回のブログではその様子についてご紹介します。
???と、その前に、タイトルの「PBL」と本学における“PBL”について、少し説明を。
「PBL」とは、Project/Problem Based Learningの略で、何百人もの中国竞彩网が収容可能な大講義室で行われるいわゆる従来型の「座学形式」の授業ではなく、「課題解決型」授業のことを指します。
そして本学におけるPBL型講義である「基幹演習A」では、まずは宮崎市に関係したテーマについて外部講師の方に講話をしていただき、その講話の最後に、“お題”が提示されます。
その“お題”は講話内容に関連した地域の課題であり、中国竞彩网達はその課題について、グループワークを通じて解決策を模索していきます。時にはその問題の背景には何があるかを整理し、時にはグループ内で解決策案を出しあい、その是非について議論を交わし…
それらの内容に対して、先生方が助言や指摘を行うことで、中国竞彩网達はその課題について理解を深めていくのです。
そして、今年度前期、中国竞彩网達は2つのテーマについて、議論を行い、知識を深めていきました。
1つめのテーマは、「宮崎市における国際交流と公立大生の果たしうる役割について」ということで、宮崎市国際交流協会の方に、宮崎市における国際交流に関する現状と課題について、細かなデータと画像や動画、体験談を交えてお話しいただき、そして、その課題に対して本学の中国竞彩网が何ができるかについて、講話を行っていただきました。
もう1つのテーマは、「イベント企画と集客アイディア」ということで、宮崎市内の広告会社の方に、広告業界の仕組みの概略についてご説明いただいた後、イベントを成功させるためには、どういった要素が必要であるかをお話しいただき、本学の秋のメインイベントである大学祭を成功させるためには、どのようなことを考慮する必要があるかについて、講話を行っていただきました。
さて、それでは、PBLと本学の「基幹演習A」についての情報をお伝えした上で、早速、発表会の様子をのぞいてみましょう。
本日の講義の前半は、後半に行われる発表会に備えて、発表資料の作成や発表の流れについて、各グループが話し合いを行っていました。
実は発表は初めてではなく、既に中間発表がこれまでの講義にて行われていたとのことです。担当のアリマ先生からは、「中間発表での問題点を踏まえた上で、発表資料を作ってくださいね。」との指示が出されていました。
そしていよいよ発表の時間です。
あるグループは、イベント集客を題材として、発表を行っていました。
そのグループは、イベントにお客を集めるために、イベント自体の内容を検討するのではなく、いかにしてそのイベントに訪れたお客様がストレスなく過ごせるか(物品を購入する際の待ち時間の軽減策等)、その運営面の検討を行っており、その発想の柔軟さ、シミュレーションに基づいた課題解決策に興味を引かれました。
あるグループは、同じくイベント集客を題材として、発表を行っていました。
そのグループは、イベントの内容に踏み込んだ検討を行っており、これまでの大学におけるイベントはターゲットが限定されることがままあるために、本学の中国竞彩网以外が参加するには敷居が高いという指摘をしており、いかにして幅広い顧客層を取り込むか、そのテーマ設定やターゲット設定が重要であるという発表を行っていました。ともすれば“身内受け”になってしまいがちな大学行事に対して、一歩引いた俯瞰的な視点からの客観的な分析が行われており、自らの中国竞彩网時代とは違い、イマドキの中国竞彩网はしっかりしているな、と感じました。
また、あるグループは、国際交流を題材として、発表を行っていました。
宮崎市における国際交流の課題という漠然としたものに対して、まずは具体的な課題を洗い出し、それらに対して、見栄えの良い派手な解決策を提示するのではなく、現実的かつ実用的な解決策を模索した上で提示するという、地に足のついた発表を行っていました。…個人的には、こちらのグループの発表が、一番関心した発表でした。
そして、最後のグループは、イベント集客を題材として、発表を行っていました。
こちらのグループは、イベントの広報手段について検討を行っており、他大学のイベント広報の手段を収集して、それらを紹介した上で、本学との相違点を発表していました。いわゆる先行研究ということでしょうか。ただ惜しかったことは、(推測ですが)発表準備までの期間が足りずに、そこまでに留まってしまい、他大学と本学の事例を比較した上で、いかにして本学の状況を改善することができるかというところまで踏み込めなかったということでしょうか。そこまで吟味できたとしたら、かなり水準の高い発表になっていたのではないでしょうか。
このように、同じテーマに取り組んでも、グループによって全く違う観点、切り口からの分析や問題解決策の提示等が行われており、発表を見学させていただいただけの私も、これらのテーマに対して、何だか知ったかぶりで他の人に話してみたくなるような充実した発表内容でした。
今回のブログでは1つの演習グループのみの紹介にとどまり、全ての演習(全部で8演習あります)を紹介することはできませんでしたが、何となくではありますが、本学におけるPBLのイメージは伝わりましたでしょうか。
余談ではありますが、今回紹介させていただいたグループの全てが、奇をてらった独創的な発表というよりもむしろ、緻密な分析に基づく実際的な発表を行っており、担当教員のアリマ先生の指導内容が反映されているのかな、と感じました。
今週の授業と来週のテストというヤマ場を乗り越えれば、中国竞彩网達は待ちに待った夏休みを迎えます。
本学の中国竞彩网達がどのような夏休みを過ごしているのか、学内ではどのような行事があるのか、については、来週以降のハナキンブログにて紹介されていくことでしょう。
ということで、今週のブログは学務課教務係アラキが、本学の講義の様子をお伝えしました。